Kongsbergの新たな可能性、
ガラス加工における究極のワークフロー

アトミック株式会社

埼玉県にあるガラス加工会社

アトミック株式会社様は、板ガラスによるエッチング加工をメイン事業に、あらゆるガラスの加工を行なっている会社です。

Kongsbergの新たな可能性、
ガラス加工における究極のワークフロー

他を圧倒する技術力・芸術性

他の同業他社とは一線を駕した「立体派本エッチング」技術を駆使し、エッチングを初め、あらゆるガラス加工製品が芸術の域にまで達しているといっても過言ではありません。
アトミック株式会社様の代表である小野寺政弘様の作る作品は、多くのガラス彫刻展に出展させており、04年6月に開催された第76回「新構造展」 においては、「彫刻部門　研究賞」を受賞されており、その高い技術・芸術レベルを対外的に実証しています。

製作納期をいかに縮めるかを追求した結果

kongsbergが導入される以前は
当然手作業によるカット作業。
まさに職人技である。

本来、パッケージ業界・段ボール業界などで盛んに導入されているKongsberg(コングスバーグ)ですが、かなり毛色の違うガラス加工という業界に導入した経緯として、 もともと社長様が、作業時間の短縮を目的として、加工用のガラスに貼られたカッティングシートを模様カットできる機械を探しており、 弊社のKongsbergも各社から出ている競合製品の中からの導入候補の1つであったとのことです。

数ある競合製品の中からKongsbergが選ばれた理由として、小数点以下までの精密なカッティングが出来る、 200Kgを超えるガラスの重量に耐えられる盤面、盤面のサイドに余計なものがないので、大きい資材をセッティングしやすい、などが決め手となったそうです。

システム導入後の効果

Kongsの導入により劇的な納期短縮を実現。
入稿されたデジタルデータをダイレクトに出力できるようになった。

Kongberg導入による効果は大きく、機械導入の目的であった納期短縮においては、通常1ヶ月は掛かっていた加工時間が、たったの1日に短縮という驚異的な効果をあげています。
それと同時に、デジタルデータを直接機械に出力できることより、お客様からのデジタルデータ入稿にも迅速に対応することが可能となりました。

他社のカット機を導入している競合から、有名宝石メーカーの案件を獲得することが出来たなど、もともとの技術力に速さが加わり、競合に対する競争力が格段と大きくなったとのことででした。

(右写真)チョコレートの有名メーカーからもオーダーがくる。美粧性を求めるメーカは多い。

作業性をさらに上げる為の工夫

Kongsbergの導入は大きな効率化をもたらしましたが、それだけではなく、アトミック様独自の工夫も行なっています。 例えばバキュームによるエアーの逆噴射。 加工用ガラスはサイズが大きくなると重量が軽く200Kgを超えてきます。これほどの重量があり、かつ割れやすいガラスとなってくると、ガラスをカット機の上にセットするだけでも大きな労力であり、セット後の位置合わせ、カット後の撤去となってくると、労力だけでなく、作業中のガラス破損による怪我の危険性も出てきます。

そこで、通常ならばカット資材固定用に使用する吸引用バキュームを逆の発想で逆噴射させています。逆噴射させることにより、200Kｇを超えるガラスであっても、まるでゲームセンターにあるエアホッケーのパックのようにいとも簡単に盤面上で移動させることが出来るようになり、女性でも簡単に作業が行なえるようになっていました。

(左写真)エア逆噴射により少し押すだけで滑るようにガラスが簡単に移動する。ガラスは少しサイズが大きくなるだけでとてつもない重量となるため、このような工夫が必須となる。

様々な工夫がより新しい発想を生む

自社製品「エコタペ」。
シールデザインも行なっている。

このような工夫により、可能な限り作業効率性を追求し、女性でも作業ができるような環境を構築しています。 実際にアトミック様では、この作業を女性の方が担当しています。自社製品である「エコタペ」も、自らカット機を用いて作成、包装用シール作成（デザインからカットまで）を女性のみで行い、それだけではなく、自社のHPも自分で作成しているとのことです。

社長様自身も「ガラスだけでなくほかの素材でもいろいろなことをやって行きたい。いろいろなことに興味を持って取り組むことで多角的に様々な新しい発想が思いつける」とおっしゃっており、まさにバイタリティ・オリジナリティに溢れた会社でした。