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ユーザ事例紹介

株式会社波部太陽堂

株式会社波部太陽堂は、明治35年創業以来、印刷後の最終工程、加工一筋で技術の向上を追及し、断裁・ブッシュ・ポンス・トムソンケース・グルアー・折・箔押印刷・糸付(ゴム紐含)・浮出しなど、あらゆる紙加工の一貫生産を行う、地下鉄五条駅近くに本社・工場を構える老舗紙工会社である。

 

省力化・効率化がキーとなるブランキングの
要員・作業時間を約半分に抑えることを可能にした
マルチブランキングマシンと自動昇降ハンドフォーク

株式会社波部太陽堂はマルチブランキングマシン「MBM」と自動昇降ハンドフォークを導入した。マルチブランキングマシン、通称MBMは、パッケージ、カード、台紙、ラベルなどを落丁するための小ロット生産型ブランキングマシンである。付け合わせの無い面付けのブランキングに適したシングルヘッドタイプと、付け合わせや入れ子など、1回で異なるパターンの面付けのブランキングに適したツインヘッドタイプがある。

安定性を保った強靭な機械ボディに加え、サーボ制御とボールスクリュー駆動方式で、高精度のブランキングを実現。ピンを挿すだけで固定できるパワフルな押出ピン方式と、ネジの調整で簡単にサイズ変更が可能なフレームを採用することにより、多種多様なブランクス形状にも型を作成する必要がなく、フレキシブルに対応できるモデルとなっている。  

お話を伺った波部郁司氏は5代目社長であり、氏の祖父にあたる3代目波部末太郎氏の教えである「紙工一筋」を貫きながらも積極的に最新鋭の機械を取り入れ、今日も後加工技術に磨きをかけ続けている。

 

お話を伺った代表取締役社長の波部郁司氏

マルチブランキングマシン(以降:MBM)を
導入されたきっかけをお聞かせください


ブランキング後の資材は自動ピックアップ・自動搬送ベルトにより次から次へと手元へ運ばれていく

MBMを導入する前は、ブランキングは全て人の手で行っていました。2人体制で行っており、そのうちの1人が入院のため職場を離れることになり、約3年前からブランキングの自動化を考え始めました。

当初、お付き合いのある他社様で使用されている機械を拝見するなどして、複数社が候補に上がっていました。
A社の機械は非常に高価でハードウェアの他にもソフトウェアなどを揃える必要があるのと、印刷自体にあらかじめドブを設ける必要があり、お客様から印刷が仕上がったものをいただいて作業する当社にはそこがボトルネックでした。またB社の機械は、特殊な形状のブランキングに関しては型を作成する必要があり、ブランキングの形状に対して力が均一にかからないのが課題に思えました。C社の機械は、準備にかかる時間が多い時には半日かかる事や、ブランキング後の資材を毎回人の手で取ってパレットへ移す作業が手間に思え、導入に踏み切れませんでした。

当社の特長として、トムソンや断裁などを一貫して行い、印刷会社様から受注した仕事は、ほとんど当社で完結するようにしています。トムソンなど印刷後工程技術でお客様から費用をいただきますが、ブランキングで料金が発生することはありません。それゆえブランキングにはコストのかけ方を工夫する必要がありました。

日本製図器工業さんが提案してくれたMBMは、まとまった数の資材を差し込んだピンで一気に押し出す方式で、どんな形状のパッケージに対しても型の作成が不要でした。一般的なブランキング装置の半分以下の価格帯で、マシン以外に必要なソフトなどもなく、マシン本体に寸法を入力するだけでドブを設ける必要もない。ピンを抜きたい形状に合わせて差し込むだけで型いらずという柔軟性が弊社のニーズにピッタリ一致したので、迷わず導入を決めました。

 


ブランキングの形に合わせてピンを刺していく

自動昇降ハンドフォークはMBMとセットで稼働しているのでしょうか?

はい。自動昇降ハンドフォークは主にMBMでブランキングする資材のセット時に使用しています。ハンドフォークに載せた資材を取ると、取った分センサーが反応し高さを調整してくれるので、腰をかがめる必要がなく体への負担が軽くなりました。資材の上げ下ろしは日常的に力を使う仕事でもあるので、作業するスタッフの負荷を軽減できるだけでもメリットは十分にあると思います。

 


トムソン加工機の側に設置されたMBMと自動昇降機能付きハンドフォーク

導入後どのような効果があったでしょうか?

一番の効果は時間短縮です。これまで人の手で行っていた時は3時間かかっていた作業が約半分に短縮できました。ピンをさすなどの準備も初回で多くても30分以内です。実はMBMは細かい形状のものをブランキングするのに向いていて、手作業だと途中でちぎれてしまうものも一気にピンで押し出すため、失敗によるロスが減りました。ブランキングした後のパッケージは自動ピックアップで搬送ベルトに載せられてそのまま手元に運ばれます。その先に結束機を配置しておけば、バンド付けして最終パレットへ載せる作業までを一人で十分に行うことができます。

また、これまで人の手でブランキングを行うために、パッケージ形状に切り込まれた資材には捨て刃という切り込みを入れる必要がありましたが、この捨て刃があるがためにトムソンで型抜きをする際にバラけてしまうということがありました。MBMでブランキングする資材に関しては捨て刃が必要ありません。ブランキングの工程だけではなく、トムソン加工にもメリットがありました。

 


最終ポイントに結束機を配置するなど工夫することで納品準備作業に無駄がない

今後の御社の取り組みをお聞かせください

印刷業界と違って、私達の仕事の手順に劇的な変化はありません。手で合わせていたのが自動化された、回転数が上がった、画面がタッチパネルに変わった等、些細な変化はあっても画期的に変わることは少ないように思います。そういう背景もあって、変わらない工程からプラスアルファで工夫できる新しい機械、または最新技術の動向に注視し、展示会へもよく足を運びます。

私達は紙工の技術をさらに磨き、お客様にその技術を提供する立場でありたいと思っています。おかげさまで100年と会社を続けることができましたので、これからも続けていくことが一番大事だと思っております。それには技術を高めていくことが必要です。今後もお客様に対して、「後加工はおまかせ下さい」とPRし続ける会社でありたいと願っています。

導入ソリューション


小ロット生産対応型 マルチブランキングマシン

Multi Blanking machineシリーズは、パッケージ、カード、台紙、ラベルなどを落丁するマシンとしてリリースされた 小ロット生産型ブランキングマシンである。
型を作成する必要がなく、多種多様なブランクス形状にフレキシブルに対応できるモデルである。

くわしくはこちら...

自動昇降ハンドフォーク

荷物・資材の運搬の省力化を実現した誰でも簡単に操作できる自動昇降機能付ハンドフォーク。
作業者の負担軽減と作業時間の削減を実現。既存の設備に簡単に追加導入できる。

くわしくはこちら...



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