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ユーザ事例紹介

ティ・エス・ケイ株式会社 様

包装設計に留まらない総合提案で差別化を実現

ティ・エス・ケイ株式会社は富山県で1939年に創業。製袋を始めとして、現在ではプラダン、段ボール、発泡材、PPなどの包装材の取り扱い、それらの製造・設計・販売を行う。

2004年に最初のArtiosCADKongsbergを導入して以来、様々な包装設計・物流における改善を行ってきた。

多くの包装材・製品を取り扱う同社にとって、案件発生から設計、サンプル提出、見積提示までのリードタイムの短縮は必要不可欠である。

最適な包装材を提案するためには形状の提案だけでなく、耐久性や運搬時のリスクなど様々なことを考慮しなければならない。いかに早く、的確にクライアントに提案できるかが大きなポイントになる。

今回、CAD/CAM導入に至った理由とフローの改善についてお話を伺った。

 

ティ・エス・ケイ株式会社
http://www.tsk-corp.jp


左がArtiosCAD導入前に設計された包装箱、右が導入後。
より製品にフィットした形状の包装箱へと改善されたのが見て取れるが、設計時間も短縮している。


設計時間、開発コストを削減した
ArtiosCADによる円滑なコミュニケーション。

従来、同社がクライアントに包装材の提案をするまでには多くの手順が必要であったという。クライアントから実物の製品を借り、手作業で採寸した後に設計。Kongsbergで実際にサンプル作成をして検証を行う。この時不具合があれば図面修正と検証をやり直す。これを繰り返しクライアントへの形状提案と見積りに至る。包装形状の確認と見積りを提出するまでに何度もサンプル作成と検証を行う必要があった。

このコンテナに1つでも多く部品が入らないか? もっと小さな箱にすることはできないか? 同社の設計思想である最適化された包装設計。それはクライアントの物流コスト削減まで考慮した、従来よりも踏み込んだ高い付加価値サービスの提案を示している。

同社はArtiosCADとCAPEPACKを使用し、これまで実際の製品を採寸し設計していた工程を、クライアントの設計段階(構想段階)の製品3Dデータを元にして短時間で設計する手法を確立。さらにこの段階でCAPEPACKを利用し最適な積載の算出や物流コストをシミュレート。これにより、クライアントの製品構想段階で包装設計・物流コスト削減の提案が可能となった。

よりリアリティの高い情報をクライアントに提案できるようになり、包装設計の枠を超え総合的な提案ができる同社はパートナーとしてなくてはならない存在となる。

また導入のメリットとして担当者は「製造現場だけでなく遠隔地のスタッフがその場で資料作成ができる」点を上げた。

ArtiosCADが可能とする実物採寸不要な3Dデータからの設計。これにより、データさえあればいつでもどこでも設計が可能となる。

同社はこの機能を使い「営業が遠隔地で、大まかな仕様決定までをクライアントと打ち合わせる事ができるようになった」と言う。

設計経験のない営業マンでも簡単に作図できるのも大きなメリットだ。打ち合わせの中で包装形状の確認を行うことは、その後のリードタイムにも大きく影響する。一旦持ち帰っての相談、確認を必要しないその初動は他社と大きく差を付ける。今では営業がArtiosCADをノートパソコンにインストールしているのは同社では当たり前のことだという。

「Artios CADの定形機能を使えば、誰でも瞬時に設計、見積作成に移れます。お客さまの3Dデータを扱うのも軽いです。3Dデータとの相性が良く包装検証がデータ上でできる為、設計後必ずサンプルを作るという必要はなくなりました。一番のメリットは設計部署と、営業と、お客さまとのコミュニケーションがスムーズにとれ、設計時間、開発費の削減ができたことです。」

ArtiosCADを利用した即時の提案、検証は大きなアドバンテージとなっている。

 

製品3Dデータを利用しての緩衝材設計。
自動で二次元CAD図面が完成する。


上が改善前、下が改善後。
ただ仕切るだけだった梱包方法から、製品にフィットした無駄のない緩衝材にすることで1箱に入る製品数が増え、結果物流コストの削減につながった。

3Dデータからの緩衝材設計のため、設計に大幅な時間を費やす事もなくこのような形状を実現することが可能だ。

提案件数を増加させた、カッティングマシンとのスムーズな連携

現在、ティ・エス・ケイ株式会社ではマルチカッテシングマシン「KongsbergXL22」を2台導入し、提案サンプルの作成だけでなく小ロット生産機として稼働している。

導入以前よりフォーム材のカット加工、プラダンの小ロット生産を行っていたが、2台目のKongsberg導入後ミーリング機能が追加され加工できる資材の種類が増えた。それにより、自動車業界に向けたパロニアやデュラウッドといった硬質樹脂の加工を含む包装設計の提案も可能になったという。

ArtiosCADで3Dデータを元に設計された緩衝材は、的確なサイズの仕上がりを実現する。検証に何度もサンプルを制作する必要がなく、必要最低限の資材加工で提案できるため、年間で消費する資材を大幅に削減することができたという。

このフローに切り替え、案件発生から提案、見積提示までのリードタイムが向上し、提案件数が大幅に増えた。ソリューションの導入は円滑に提案を行うためだけでなく、さらに多くのチャンスへ繋げることを可能にしたのである。

Kongsbergを2台導入しさまざまな資材を加工

形式にとらわれずユーザの包装改善に挑み続ける

その後増設されたArtiosCADは全部で8ライセンスになり、現在では富山本社と東京・名古屋・滋賀の営業所にて使用されている。

ArtiosCAD・Kongsbergから作成した製品とCAPE PACKによる物流シミュレーションにより「包装材や包装設計だけにとらわれず、お客さまにとって最適な包装材を提案していきたい」と担当者は話す。

今後も包装設計の枠を超えた総合的な提案をし、設計から物流までトータルしたプロデュースを同社は提案し続けていくだろう。


設計チームの皆様

NSK