barbieriとは - 分光測色計

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透明資材、反射資材対応 分光カラー測色器

透明資材、反射資材対応 分光カラー測色器

ラージフォーマット・インダストリアルプリントの測色を専門に行う
透過/反射資材対応の自動測色器

BARBIERI[バルビエリ] Spectro LFPは、近年増えてきているUVインクジェットなどのラージフォーマットや工業印刷などでプリントされた印刷物の測色をターゲットとした、自動測色器です。

大判/工業印刷でありがちな低解像度印刷、布・化成品・木材など、紙以外への印刷も想定した機構により、印刷方式・資材を選ばない高精度な測色を可能にしています。 最大の特長は、ガラスなどの透過・反射性のある資材にも正確な測色を行える機構で、これまで正確な測色は不可能とされてきた透明/半透明資材にも対応する画期的なソリューションです。

BARBIERI[バルビエリ] Spectro LFPは、市場で利用されている様々な資材の測定に対応しています。

測色対応可能な材質・素材

デジタル印刷の進化により、紙だけでなく様々な資材に直接印刷を行えるようになりました。

特にアクリルやガラスなどの透明資材への印刷は、付加価値印刷として需要が伸びていますが、従来のCMSソリューションでは、透過資材の設置環境までを考慮した測色までは想定されておらず、精密なカラーマネジメントは困難とされていました。

Spectro LFPは、これまで正確な色管理は難しいと言われていた、透過資材に対する適切なCMS環境を提供します。

透過測色モードによる透過資材の測色

透過測色モードによる透過資材の測色

Spectro LFPは、透過性のある資材に対してのキャリブレーションカーブやICC Profileを正確に作成するための[透過測色モード]が用意されています。(透過測色モードに対し、従来の測色モードを[反射測色モード]と呼びます。)

ここでは透明資材における測色の方法を説明します。 Spectro最大の特長として、メジャーヘッドの下面に当たる部分にも光源が設置されており、透明資材を測色する際は下から光が照らされる形になります。
実際に印刷物が設置された時、後面から光が入ってくる状況を測色時にも再現することにより、印刷物の設置環境をターゲットとした、より正確な色味を表現できるキャリブレーションをとることができます。

 

※測色に使用する資材厚に対しての注意事項

PPやPETなどの薄物資材であれば、紙などと同様の通常運用で測色を行うことができますが、ガラスなどの厚みのある資材の測定に関しては注意が必要になります。
上記の図のように、資材に厚みがあればあるほどライトとメジャーヘッドの距離が離れます。この状況ではメジャーヘッドがサイドからの余計な光(迷光)を捕らえてしまい、正確な測定が出来なくなります。迷光の影響を受けるとダークカラーが明るく測定される傾向が表れます。
迷光による測定エラーを避けるため、厚みが5mm以内(3mm以内を推奨)の資材を使用するようにしてください。

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色方法

BARBIERIのターゲットにはリファレンスエリアを持っています。そこを計測する事により資材の色身・透明度を測定することができます。
UVプリントなどでアンダーホワイト印刷を測色の基準とする場合、リファレンスエリアも白で印刷を行う必要があります。
乳白などの半透明資材の時も、透明資材の時と同じ透過モードで測定します。乳白の時も迷色の影響を受けるので、薄い資材の方がより良い結果を得られます。

 

印刷物のビューサイドと測色方向の位置関係

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色方法

透明資材の印刷方向には2つのパターンがあります。印刷面を前面とする場合(フロントリット)と、印刷面を後面とする場合(バックリット)です。測色を行う場合、最終的に印刷物を見る方向を基準に考え、それと同じ向きで測定を行う必要があります。 基本的な考えとして、メジャーヘッド側が印刷物を見る方向(ビューサイド)に来るように資材をセットします。

 

フロントリット印刷の場合:
印刷面がメジャーヘッド側(上面)に来ます。迷光の影響が少なく、特に問題なく測色できます。

バックリット印刷の場合:
印刷面が光源側(下側)に来ます。資材が厚くなるほど迷光の影響を受けやすいので資材の厚みには注意が必要です。

 

透過モードと反射モードの違いについて

Spectro LFPでは測色の際に透過モードと反射モードを選ぶ事ができますが、どのモードを使うかは印刷物がどのような環境で使用されるかで分ける事ができます。

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色方法

透過モードでの測色が適する環境
周りが暗く、バックライトで印刷物が照らされる場合(特定方向から光が当たる)
反射モードでの測色が適する環境
屋外での使用、または全体に明るい室内(全方向から均等な光が当たる)
2つのモードでのカラースペース
透過資材においては、一般的に透過モードを使用した方が広いカラースペースを確保する事ができます。(上図参照)

 

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色方法

透過資材で反射モードを使用する際の注意
透過資材を反射モードで測定する場合は、以下の制限があります。フロントリット印刷の場合は透過モードと同じ注意事項で測色できますが、 バックリット印刷の場合、測色が不可能になります。理由はライトの反射がメジャーヘッドの中に正確に入らないためです。(右図参照)

 

プロファイル作成ソフト Profile-Xpert

Spectr LFPにはICCプロファイルを作成するソフトが付属します。ウィザード形式による簡潔なオペレーションで、詳しい知識が無くても操作ができるEasyモードと、 測色モード・ICCビルドオプションを細かく設定できるAdvancedモードの搭載により、初心者の方からプロのニーズにまで幅広く対応します。

半透明資材・アンダーホワイト印刷時の測色方法

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