加工一貫体制を強力にサポートする
マルチブランキングマシン MBM

大和アート有限会社



お話を伺った 代表取締役 富永様

大和アート有限会社は、大阪府東大阪市にある会社。 1984年の創業以来、トムソン加工を専門業務として行っている。 また同敷地内にある関連会社である株式会社十編舎は、断裁・折り加工・綴じ加工・仕上げ加工など、 製本全般をサービスとして提供しており、トムソン・製本業務を1社で対応することができる対応力を強みとしている会社である。 少人数でありながらも計2台のトムソン機を所有し、薄紙を中心とした高品質パッケージの後加工をメインに行っている高い技術力を持つ会社である。

MBMの導入で会社全体の業務効率の向上を達成

富永氏 弊社では大和アート、十編舎の2つの関連会社が密に連携し製本とトムソン加工が一社で出来ることに強みのある会社です。 その強みを最大限に活かすためには、機械化・簡略化を出来る仕事は極力簡略化し、この人にしかできないという専門性のある業務を出来るだけ少なくし、 仕事のボトルネックをなくすことが重要だと考えています。その取り組みの一環として、ムシリ作業の機械化を目的にMBMを導入しました。


工場内では断裁機、トムソン機が並んでいる

これまでのムシリ作業は手作業で行っていたのですか?

富永氏 はい。ムシリ・ラッピングなどの仕事は単純な重労働であり、こういう業務こそ真っ先に機械化するべきなのですが、 ムシリに関してはなかなか機械化することができませんでした。

なかなか機械化出来なかったのはなぜですか?

富永氏 最大の理由は、弊社の業務規模に合った、費用対効果の見合う機械がなかなかなかったことです。 どうしても大ロット向けの機械が多かったので、副資材の用意などの段取りが多かったり、機械規模的に専用オペレータを付ける必要があったりと、 機械としての能力は高くても、弊社が求める運用スタイルには合致しないと感じました。 そんな中、NSKさんのMBMは、ブランキングマシンとしては後発ではありますが、副資材が不要でオペレーションが簡単、 価格も抑えられており、非常にコストパフォーマンスが高い機械だと感じました。導入前テストも何点か実施し、 機械能力的にも問題ないということが分かり導入を決定しました。


同一エリアにMBMは設置され活用されている

続いて機械オペレーションを兼任で担当する営業部の坂田氏にMBMを実際に使用した際の感想を伺った。

MBMの使用感は?

坂田氏 これまで手作業で行っていた業務が機械化されたことにより、単純にムシリ作業の作業効率が大幅に上がりました。 弊社では兼任業務が多く、これまでムシリ作業は、トムソンのオペレータが機械操作の合間にムシリ作業を行うということが多かったのですが、 どうしても合間をぬう作業になるため、作業効率という点で非常に苦労していました。私も営業から帰って来た後にムシリ作業を手伝い、 作業が深夜に及んでしまうということもよくありましたが、今では残業自体が非常に少なくなりました。

これまでは、複数人で2~3日かかっていたような作業量であっても、MBMを使うことによって、1人で作業をしても1日以内で終われるようになっています。 現在の平均的な稼働は、一日5000~6000ショットのものを3案件ほどで今後もっと増やしていきたいです。


台紙などの単純形状は、最大の積み高の12cm近くまでセットして
スピードアップを図っている。スムーズに抜くためにはトムソン後の
紙揃えがとても重要になる

富永氏 機械化したことによる品質向上にも大きな効果が出ています。手作業ではハンマーの打痕や汚れ、 血液付着などが絶対に出ないように常に機を使いながらの作業になるので、非常にストレスです。これがなくなったのが大きいです。 裏面のキズについても、導入当初は機械に不慣れな部分もあり、多少キズが出ることもありましたが、 現在ではセッティングにも慣れ、問題になることはほとんどなくなりました。両面印刷された物も多く処理していますが心配はないですね。

導入後に一番メリットと感じたことは?

坂田氏 やはり、これまで一番難儀していたPOP形状のムシリが楽になったことですね。 紙器に比べて形状がいびつで鋭角な凹凸が多く、ムシる時の抵抗が強いがゆえに相当な力作業になるにも関わらず、 突起部を破損させてしまわないように慎重に作業をしなければいけない。しかもそれが小型で多面付けされていた場合、 とてつもない重労働となってしまいます。この作業が楽にこなせるようになったというのは本当に大きく、 作業時間が半分になったこと以上の効果を実感しています。

それ以外でも、材料が繊細な薄紙封筒のムシリや、窓抜きのあるような物もツインヘッドを活用した窓抜きとムシリの同時処理で大きな効果を上げています。 MBMは様々な形状や素材にも柔軟に対応できるので非常に頼もしいです。


一般的な紙器だけでなく、封筒用の薄紙や、POP 等の特殊形状
のムシリにもうまく対応している

富永氏 ムシリ作業効率化も大きなメリットですが、MBMを複数のオペレータが操作できる状況を可能にしたことが大きいです。 冒頭でも説明した通り、性能は良くても専任のオペレータでないと仕事ができないという状況は作りたくなかったので、 最初の立ち上げは坂田が担当し、そこから下の社員にノウハウを落としていくことを意識させました。 その結果、現在では3名がMBMをオペレーションできる体制を作ることができました。 また基本は一人のオペレーションで十分こなせるので、手の空いた社員を他の作業に充てる余裕もでき、会社全体の業務効率も上がりました。

MBMを導入したことで、課題に対して効果を上げていることが理解できた。最後に今後の展望について伺った。

富永氏 弊社では大和アート、十編舎の他にもう1つデザイン・企画をメインに行う関連会社があります。 この3社のそれぞれの強みを活かし、加工に関わる工程の全てを一貫して行う体制をより一層強化していきたいと思います。

大和アート有限会社

大阪府東大阪市内で1984年の創業以来、トムソン加工を専門業務としている。 また同敷地内にある関連会社である「株式会社十編舎」は、断裁・折り加工・綴じ加工・仕上げ加工など、 製本全般をサービスとして提供。トムソン・製本業務を1社で対応することができる会社である。

導入ソリューション

小ロット生産対応型
マルチブランキングマシンMBM

詳しくはこちらパッケージ、カード、台紙、ラベルなどを落丁するマシンとしてリリースされた 小ロット生産型ブランキングマシンである。 ツインヘッドタイプは入れ子や付け合わせを含む配置に最適。型を作成する必要がなく、多種多様なブランクス形状にフレキシブルに対応できる。

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