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ユーザ事例紹介

金沢工業大学チャレンジラボ

金沢工業大学チャレンジラボは石川県野々市市に創立60周年を迎える通称KITで親しまれる老舗の工業大学の中にある。洗練された建築美を備えた充実の学習設備では分野を超えて学生が集い、日々切磋琢磨している。

 

操作性の良さと機能性・柔軟性・デザイン性を兼ね備え、ものづくりを強力にアシスト

建築デザイン学科教授 下川雄一 氏( 右)、プロジェクト教育センターIDS運営室課長 山本 正樹氏( 左)、 主任技師 平野徳之氏( 中央)

金沢工業大学はこの度、最新のカッティングマシンKongsbergX24を導入し、学生が取り組んでいる数々のプロジェクトに活用している。KongsbergXシリーズはロングセラーを続けるKongsbergの最新モデルで、高い生産性、幅広い拡張性、簡潔な操作性を備えたナイフカットとミーリング加工を1台でこなせるマルチカッティングマシンである。

近年、2・3年に1度のペースで新しい学舎を建設している金沢工業大学(Kanazawa Institute ofTechnology 通称:KIT)。最先端の技術や企業で実際に使用されている機械を積極的に導入している。また、「世代・分野・文化を超えた共創教育」を実践しており、その拠点として平成29年7月に設立されたチャレンジラボの一室に、KongsbergX24は設置されている。

今回の事例について、チャレンジラボの設立と運営に深く関わっているイノベーション&デザインスタジオ運営室(以下、IDS運営室)課長の山本正樹氏、主任技師の平野徳之氏、ラボの内装デザインを担われた建築デザイン学科教授の下川雄一氏にお話を伺った。

KongsbergXを導入したきっかけと、目的を教えてください。

山本氏「金沢工業大学は学生がやりたいと思った研究を思った時にすぐできる環境を整え、新しい技術やシステムを積極的に導入しています。例えば、夢考房では現在14のプロジェクトが学生主体で運営され、学科や分野を超えてチームを作り、ものづくりに向き合っています。また、企業で活躍中の技術者を教員に迎え、学生たちはプロから技術を学ぶことができる。このKIT独自の運営方法は他の大学ではなかなか真似できない部分だと思います。」

平野氏「KITでは学生が自ら考え行動する技術者へ成長することへの支援を行なっています。夢考房が課外のプロジェクトの拠点であるのに対し、このチャレンジラボは正課の活動を支援する場所です。具体的には、研究室の枠や分野を超えて連携しながら卒業研究に取り組む「クラスター研究室」というものを支援するための拠点です。KI Tは解決策として理論や仮説を実際に具体化し検証評価することに力を入れています。様々な分野の学生による多岐にわたる活動が想定されているので、幅広く柔軟に活用できる加工機があれば良いのではないかと考えていました。」

直感的に操作できる設定画面と操作パネル

下川氏「最初にこのチャレンジラボを作ろうという話が持ち上がった時、ものづくりができる機械を置きたいと考えました。当初は3Dプリンターなどが候補に挙がっていましたが、3Dプリンターは別棟の「夢考房」に既に設置されており、それ自体は小さなものづくりに適した機械であることから、次は大きいものづくりに利用できるものを探したいと思いました。

私が身を置いている建築分野ではカッティングツールがメジャーで、アメリカの建築分野の大学では、縮尺模型やプロトタイプを造るためにレーザーカッターが基本設備としてあります。日本でも徐々にそれが浸透しつつあり、レーザーカッターは既に他棟にも設置されています。ただし、レーザーカッターは素材によっては切断面に焦げ目がついたり、排気装置が必要なため、チャレンジラボには焦げ目がつかず、綺麗にスピーディに仕上がる違うタイプのカッティングマシンを探し始めることにしました。」

では、その中でKongsbergXを選んだ決め手を教えてください。

下川氏「全体的に落ち着いた色合いを基調としたチャレンジラボの空間イメージに調和するマシンを探していたこともあり、最初はこれだと思えるカッティングマシンをなかなか見つけることができませんでした。最後に日本製図器工業さんのHPを見つけてKongsbergXに辿り着いたんです。

機能的には、ミーリング加工・ナイフカットにも対応できる柔軟性の高さがあり、大判の資材もカットできる。更にはマシン自体のデザインもこの部屋にマッチするというのが決め手でした。この空間との一体性は僕にとっては実は重要で、かっこいい空間で学生に気持ちよく使って欲しい。利用する学生に自分たちの活動を誇りに思って欲しかった。なので士気を鼓舞する目的も果たせると思いました。」

実際に操作して、KongsbergXの使用感はいかがでしょうか。

Word→PDF→X24でカットしたMDF

平野氏「先ほどの話にもありましたが、ここには分野を超えて学生が集まるため、利用者は機械系学科の学生とは限りません。なので全員がCAD図面を描ける訳ではないのですが、このKongsbergXは、絵さえあればその通り加工することが可能であるということ。例えばWordでテキストを打ち込み、PDFにエクスポートしたデータを入力するだけで加工が可能なので、他の工作機械に比べて敷居が低く、非常に親しみ易いです。


私自身はソフトウェア技師であり、工作機械の操作は得意ではありませんでしたが、KongsbergXはCAMソフトや操作パネルが、工作機械の操作をイメージしやすいインターフェースになっているため、無理なく使用できています。また、日本製図器工業さんのサポートスタッフが納品の際に丁寧にわかりやすくレクチャーし、フォローしてくれたので、これまでとは違い操作に対する不安はありませんでした。


別棟にある「夢考房」。プロの技師から技術が学べる

チャレンジラボとは別に「夢考房」でも様々な工作機械を充実させていますが、どの工作機械も一つ間違えると大怪我をしてしまう可能性があります。なので、学生には必ず作業着の着用と、180 分のライセンス講習を義務付けています。しかし、このKongsbergXは、自分が学生に操作を1度教えるだけで加工でき、学生が作業着に着替える必要なく使いこなせる安全性と簡潔なオペレーションの高さが魅力です。」



様々なツールを利用して多種多様な素材をカットできる

チャレンジラボに集う学生が取り組んでいるチェアスキー改良プロジェクトの素材加工から、その他プロジェクトに使用する素材、または作品の製作に使うスタイロフォームのカットなど、幅広い研究において多岐にわたるニーズを満たせるKongsbergXの稼働は学生や技師の期待値を超えるものであることが伺える。金沢工業大学は平成30年に向けて学部・学科を大規模にリニューアル予定。学生自ら問題発見と解決に取り組むプロジェクトデザイン教育を柱に据えた同大学は、分野を超えた共創教育をさらに推進し、社会にイノベーターを輩出していこうとしている。



金沢工業大学(通称:KIT)チャレンジラボの一室に設置されているKongsbergX24



導入ソリューション

 
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