高品質、低価格のニーズに応え幅広い品揃えを支える
デジタル印刷機WonderJET

株式会社アースダンボール





話を伺った奥田社長

同社は2018年に1台目となるシングルパス機 「WD200-32A」を導入し、2021年に2台目となる高精細化・高速化が図られた後継機型の最新モデル 「WD200-i3200-48A」を追加導入。2台体制での運用を行っている。奥田敏光社長に導入後の稼働状況をお伺いした。

高品質、低価格のニーズに応える素早い経営判断

昭和28年創業の㈱アースダンボールは、埼玉県北足立郡に本社を構え、包装用段ボール箱に特化した事業を展開。 1996年には業界に先駆けて段ボール箱のインターネットでの段ボール箱通信販売を開始し、自ら開発した原価計算ソフトを 使った小ロット生産にフォーカスしている。そのスピード対応や1900種類以上もの豊富な品揃えで、 高い顧客満足度を得ている。

また、フルカラー小ロットパッケージシステムの確立などの新しい分野にも挑戦しその取り組みが評価され、 様々な機関からの受賞歴も多い。

「WonderJET」導入のきっかけは?

奥田氏 以前はラージフォーマットのプリンターを使用して小ロットでの販売をしていました。 ただ、1㎡の印刷に15分を要し、1時間に約4枚しか印刷できないという状態でした。それでも注文が入り、 採算がとれるのであれば生産はしていました。また、Eフルート以上の厚みがあるものには使いにくい状態なので 外装箱用途として使いにくく、より高速で資材対応幅のあるプリンターを探していました。

2018年に導入したシングルパス機「WD200-32A」

今回NSKの「WonderJET」 を導入したことにより、シングルパス印刷なので、速度も100倍以上速くなり、 その結果1枚当たりの生産コストも大幅に下がり、お客さんにもアクセスしやすい値段で販売することが できるようになりました。もともと高速のプリンターには関心があってリサーチをしていたのですが、 インク代が安くないと外箱に使用するには採算がとれなくなってしまいます。結果として、お客さんにとって 買いたい値段で提供することが難しくなりますが、「WonderJET」 導入により、コストの壁をかなり下げることができると思いました。

また、雨でインクが流れたりしないことも条件にしていました。例えば、インクジェットの機械では 表面加工がないため雨に弱かったりするのですが、「WonderJET」ではニスコーターも付けられ、 そこにこれまで使用していたフレキソ印刷用のニスを使うことで耐水性を付加することができる。 これなら外装箱でもいけると思いました。

「WonderJET」導入を最終的に決定した要因は?

奥田氏 もちろん、コスト面でもスピード面でも、納得のいくパフォーマンスが期待できる ということもあります。
ただ、「WonderJET」に関しては現状の問題解決というよりも、 新しい価値を創造する設備として導入しようと思いました。今までできなかったことができるようになると、 新しい売り方の提案にもつながっていきますし、「WonderJET」ならそれができると思える機械でした。

導入後、実際の製品の使用感は?

奥田氏 1台目の「WonderJET」については、シングルパス印刷ゆえのスジの発生や単色ベタに 関して気を使う場面もありましたが、2台目の方はそのあたりがかなり改善されており、特に写真の画質が 一段ときれいになっていると思います。特に商品にしたとき、色合いが鮮やかです。

2018年 導入の「WD200-32A」印刷物
2021年に追加導入した「WD200-i3200-48A」の印刷物
写真画像が一段と鮮やかに表現
 

導入前と導入後でどのような効果が出たのですか?

奥田氏 「WonderJET」の導入に合わせて、ウェブECシステムで新たにデザインツールを作ったことで、 より注文が増えました。段ボールシートへの印刷がより高速になったことで、生産スピードも上がったと思います。

また、従来の段ボール箱の用途は工場間の輸送やお店のバックヤードまで運ぶということが主だったので、 社名が入っているだけでよかった。
しかし、弊社のクライアントにはウェブ通販会社も多く、 エンドユーザーに箱を届けるため、ブランドイメージにこだわっている会社が多い。 経験のある方も多いのでは思いますが、通販で商品が入っているパッケージがデザイン的に凝ったものだと、 購入満足度が高い購入体験になります。

こういった購入体験の盛り上げを外装箱からも演出できることが周知されれば、 もっとフルカラー段ボールのニーズ・価値は上がっていくはずです。

今後はそこを意識・訴求した外装箱を増やしていけるのではないかと思っています。

今後のビジネス展開について

奥田氏 弊社では、段ボールの小ロットの新規印刷に関しては、インクジェット・プリントが適して いると考えています。そのためには、個別原価管理を正確に行い、1箱から適正な価格を提示することで、 お客様から感謝されるサービスと利益確保との両立を極められると思っています。これを弊社のビジネス展開の 基本方針とし、「WonderJET」をうまく活用していきたいと考えます。

株式会社アースダンボール

https://www.bestcarton.com/

埼玉県北足立郡に本社を構え、包装用段ボール箱に特化した事業を展開する株式会社アースダンボール。

導入ソリューション

WonderJET

詳しくはこちら 一般段ボールから重量包装用積層段ボールまで、各厚みに幅広く対応したデジタル・インクジェット印刷機。 1秒に最高2.5㎡もの高速印刷を実現し、ボトム給紙によって印刷中でも機械を止めずに資材供給を可能にする。 段ボールシート独特の反りにも対応しており、環境に配慮した低コストな水性インクでコストカットをも実現。

トップに戻る