A倍・B倍印刷の「48時間納品」改め
「24時間納品」への原動力
導入機器
東京リスマチック株式会社
東京リスマチック株式会社(本社:東京都荒川区)は、東京23区内で22店舗、6カ所の生産拠点を展開し、デザイン・出版業や一般ビジネスの印刷サポートを中心とするDTP入出力サービスの最大手の企業。
オフセット印刷からサイン用大判印刷まであらゆる印刷事業を軸とした展開で広く知られている。
A倍・B倍印刷の「48時間納品」改め
「24時間納品」への原動力
進化とともに顧客満足度のさらなる充実を図るUVインクジェット後加工ワークフロー
POD(プリントオンデマンド)への取り組みも早く、目的に合わせたさまざまなインクジェットプリンタを有するため、顧客ニーズに最適な手法で幅広く対応している。
プリントの後加工として、Kongsberg(コングスバーグ)XLを導入し、さまざまな紙やサイン資材を自由な形状にカッティングするフローを既に構築しており、幅広いニーズにこたえる付加価値を持っている。
印刷からフィニッシングまでを1度で
今回は都内最大規模の生産拠点である、サインディスプレイスタジオ板橋へ2008年8月に導入された「高速フィニッシングカッターマシンFOTOBA(フォトバ)」を紹介する。
FOTOBAはプリントアウトされたメディアを必要なサイズに自動カットできるマシンである。インクジェットプリンタの高速化に伴って、デリバリーの高速化を実現できるようになったが、ポスターなどの小ロット印刷物については、最終仕上げのカッティング工程が手作業によるもので、梱包・出荷までのフローの中でも特に問題視されていた。
カッティング作業はスピードと慎重さを必要とし、最も神経を使う部分であり、大判になればなるほどカットミスが起きた時の代償が大きかった。その問題を一気に解決できるのがこの"FOTOBA"である。
自動で余辺余白を一瞬でカット
印刷されたメディアをセットし、カットするX軸Y軸を調整すれば後は自動で4辺をカット。調整自体も単純なため、簡単に扱うことができる。メディアへ斜めにプリントされた場合は、メディアのセット自体が斜めになっていても、プリント時にあらかじめ付加される「FOTOBAカットマーク」を読み取り、本機が自動で補正するため、必ず角が直角にカットされる。
これにより、今まで手作業で行われていたカット工程をすべて自動化した上、高品質の仕上げを高速で可能にした。
無理なく納期短縮を実現
同社では「1600 × 3600mmを48時間で納品する」という高速・高品質サービスをこれまで展開していた。
競争力としても十分差別化を図ることができるサービスではあるが、FOTOBAの導入により、さらなるサービス向上につながった。これまでの「サイン・ディスプレイサービス48時間納期」を「24時間納期」とし、顧客ニーズをさらにつかんでいる。
実際、手作業によるカットを行っていた時は、多い時で10人掛りになることもあったという。今ではその作業は1人で行っている。
また、2階でプリントし、カットするためにメディアを1階へ運ばなければならなかったのだが、FOTOBA導入後はプリント後にそのままカットすることができるようになったため、ダイレクトに梱包作業へ移るようになった。まさにプリント後加工の革命と言える。
日本で初導入でも簡単操作で安心
取替えの必要もない
FOTOBAの使い勝手やメンテナンスについて同社では以下のようにコメントしている。
「FOTOBAの操作は特にノウハウが要らず簡単でした。スピードが5段階まで選べますが、今は普通のスピードにしています。それでもスピード・クオリティともに満足しています。
運用面では、週に1度簡単なメンテナンスを行うだけなので、手軽に扱えます。導入時にエンジニアから『刃は特別なことがない限りいつまでも替える必要がない』と言われたので替え刃は持っていません」
ゆがみの無いカットを実現
FOTOBAは操作・メンテナンスともに単純で簡単になるよう設計されている。だれでも簡単に使うことができるため、導入から即戦力となった。
導入後、間もなく同社が48時間納期から24時間納期へと大きく進化した一端を担っている。
歴史のあるFOTOBA
今では市場拡大に伴い、写真サイズからスーパーワイドフォーマットまで、さまざまな機種で自動カットを実現している。
FOTOBA社の長年の経験と新製品開発には定評があり、カット工程において圧倒的な世界シェアを誇る。
東京リスマチック株式会社
https://www.lithmatic.net/東京23区内で22店舗、6カ所の生産拠点を展開し、デザイン・出版業や一般ビジネスの印刷サポートを中心とするDTP入出力サービスの最大手の企業。