高速シングルパス段ボール印刷導入で実現した、
段ボールケースのオンデマンド製造システム
導入機器
森紙器株式会社
代表取締役社長 森 勇一様
森紙器株式会社は東京・足立区にて昭和37年に創業。現在は埼玉・草加市にも工場を構え印刷紙器業を営んでいる。草加市の工場では企画からアセンブリまで全てを内製化し段ボールケース、POP、ディスプレイ、パッケージ等の制作を行っている。
高速シングルパス段ボール印刷導入で実現した、
段ボールケースのオンデマンド製造システム
森紙器株式会社は段ボールケースのオンデマンド製造ソリューションとしてシングルパス段ボール印刷機「Wonder JET」(ワンダージェット)、オンデマンドスロッタ「BOXER」(ボクサー)、グルーイングマシン「Lamina Gluer」(ラミーナ グルアー)の3機種を一挙に導入した。
この3つのソリューションは型が不要で、段ボールケースを必要なときに必要な分だけ素早く製造できる革新的なシステムである。小ロット~中ロットに適しており、1点1様から対応できる柔軟性を持っている。
オンデマンド製造で解決するコストとタイム
印刷済みの段ボールシート
反りがある資材でも安定して供給
元々フレキソ・フォルダ・グルアのシステムを利用して大ロットの段ボールケースの仕事を行っていた同社。
フレキソ版や木型を使用しての従来のシステムでは小ロット案件は採算が見込めないため、手を出すことが難しかったという。
加えて、従来のこの製造ラインでは稼働させるまでの前準備や後工程に多くの時間と人手が必要であったため、尚更小ロットだとセット替えが頻繁に起こり、現場の苦労も増えるだけであった。
そんな折、日本製図器工業のワンダージェットに出会い、小ロット段ボールケース製造に光をみたという。
版を必要とせずデータだけで製造できる段ボールケース。手早く簡単にお客様の要望に応えるソリューションは画期的であった。
デジタルデータだけで製造する段ボールケース
導入した段ボール用印刷機であるワンダージェットは、デジタルデータから製版無しで直接印刷できるシングルパス印刷機。
1秒間に最大0.9m(当時)のスピード印刷ができる。フレキソ印刷用インクコストと比べても大差のない水性インクを使用し、フルカラーのインクジェットのためグラデーションのような諧調表現もできる、次世代を担う画期的なオンデマンド印刷機。
このワンダージェットで印刷した段ボールを次はボクサーにセットする。
ボクサーは段ボールシートを差し込むと、自動でカット・罫入れを行い排紙をする、驚くほど簡単に操作できるオンデマンドスロッタ。箱の形状は元より100種類以上登録されているので作りたい形状を選び箱の寸法を入力するだけであっという間に段ボールケースができあがる。
最後は糊付け、折加工を自動で行うことができるラミーナグルアーが登場する。
印刷済み、カット加工済みの資材をラミーナグルアーに流して糊付けし完成だ。印刷、カット加工、糊付け。
この全ての工程で必要となるのはデザインデータのみであり、版や木型などが一切不要。余計な手間とコストをかけず必要な数だけをマストで製造する。
デモセンターとして工場を公開
同社はこのシステム導入にあたって、専用の工場を設けデモセンターとして公開していくという。今後パイオニアとして業界をけん引していく大きな存在となっていくであろう。
導入した機器を設置した工場
森紙器株式会社
http://www.morisiki.co.jp森紙器株式会社は、東京・足立区にて昭和37年に創業。
現在は埼玉・草加市にも工場を構え印刷紙器業を営んでいる。