強化段ボール対応のIB-3000HDで
製造現場の属人化解消と先進化の実現
パック・ミズタニ株式会社
お話を伺った
代表取締役社長 水谷博和氏
伊丹事業部 寺澤貴幸部長代理(写真は寺澤氏)
パック・ミズタニ株式会社は大阪市西区に本社を持つ会社。 1909年創業という長い歴史を持ち、一般段ボールをはじめ、2層・3層強化段ボールを使用した大型梱包ケースなどを手がけるパッケージング事業と、エンドユーザーと深く連携した包装・梱包・組立・配送を主とする物流企画事業をメインに展開。 3つの事業所と8つのロジセンターを持ち、パッケージ提案からワンストップ型の物流サービスまでを展開する老舗の会社である。 同社は2024年6月にオンデマンド型カートンボックスマシン【Intelligent Box IB-3000HD】を国内初導入。その導入経緯と効果をお伺いした。
老朽化と属人化の壁を超えるために
IB導入という新たな選択
IB-3000HD導入のきっかけは?
水谷氏 大きく2点あります。1つ目は機械の老朽化問題です。これまで強化段ボールの加工にアップダウンという機械を長年運用してきましたが、老朽化により品質の低下が顕著になってきました。 一方で、お客様からの品質要求はますます高くなっており、そのギャップを埋められなくなったため、機械更新の必要に迫られていました。 2点目は機械操作の属人化の解消です。 特定の人でないと機械が使えない・品質を維持できないという状況では、もしその人たちが同時に休んでしまうと工場機能が止まってしまう。そのリスクをコロナ禍の経験で痛感しました。
寺澤氏 そういうこともあり、属人化の解消だけでなく、品質向上、小ロット・短納期化にもっと対応できるようにするための工場設備のリニューアルを模索していましたが、同等のことを行う機械自体の情報が少なく、どうするべきかで非常に迷っていました。 そんな時、関西物流展でNSKが国内初展示として出展していた最新機種「IB-3000HD」を紹介され、まさにこれだと思い、社長とともにすぐに検討・テストに入りました。
IB-3000HD導入の決定要因は?
寺澤氏 まずは品質面で3層段ボールを綺麗に加工できるかどうかですが、これは何の問題もなくクリアできました。切断面・罫線ともに満足のいく結果を得られました。 次に操作性の良さです。アナログ操作がほとんどなく、タッチパネル上で加工形状の選択からサイズ入力・細かな調整などを進めていくスタイルは、属人化の解消に大きく寄与できると感じました。
機械の使用感はどうですか?
寺澤氏 概ね事前テストで確認できた通りの導入効果を得られていると評価しています。 段取り時間は従来機の約半分に短縮され、品質を向上させながら加工速度のアップも実現しました。 また、罫線圧の調整など従来機ではできなかった設定が可能になったため、季節によって変化するシートの状態に合わせた微調整も行えるようになったと思います。 操作性に関しても大きなトラブルはなく、ほぼ予定通り立ち上がったのではないかと思います。
中でも「IB-3000HD」の段潰し機能が特に効果を発揮しています。 弊社ではライナー割れ防止のためステッチャーを打つ部分に段潰しを入れていますが、従来機には段潰し機能自体が無く、手作業で行なっていたため大きな負担となっていました。 しかし「IB-3000HD」には段潰しが機能としてあるため、2工程だったものを1工程に削減できました。 工程を省略できたことによる省力化・スピードアップも大きな効果でした。
職人のカンとコツを技術に変える
誰でも扱えるソリューション
導入後の運用で変わった点は?
寺澤氏 属人化の解消に向けての道筋が立ったという点です。 最初の数値入力など、知識を持った作業者による設定が必要な部分ももちろんありますが、一度設定が完了した定型物やそもそも難易度の高くないものに関しては、誰でも扱えるようになるという目標を早い段階で実現したいと思います。 さらに工場設備リニューアルに関して次の課題が見えたという点もあります。 IB導入により生産速度が向上した結果、今度はその後工程が詰まり気味になるという現象が発生しています。 これに関しては次に改善するべき箇所が明確化できたとポジティブに捉えています。
水谷氏 機械がコンパクトになったことにより、工場内の2S活動がさらに推進できたという点と、製造現場の先進化を進めることができたという点です。 先進的な機能を持つ設備を導入して製造現場のデザイン性を高め、社員のモチベーションが上がるような環境を整えることは、経営者として非常に重要な課題だと考えています。 また、どのような状況でも現場がすぐに対応できるような体制を構築する上で、IBが果たす役割は大きいと感じています。 課題として挙げていた属人化対策に関しても、職人のカンやコツを簡単に機械側へアウトプットし、誰でも簡単に扱えるようにすることは、会社の技術力向上にも非常に意味のあることですし、IBならそれが実現できると思います。
今後の展望について
寺澤氏 現在では外注に頼ることが多い仕切りやパッドなどもIBであれば作ることができるので、これらを内製化していき、コストメリットを出すこと。 また、段違い罫線による箱の高品質化を武器にしていきたいです。
水谷氏 国内初号機という先駆者メリットを活かし、お客様が求める小ロット多品種・高品質・短納期の全てをより高い次元で実現、提案できるような会社を目指していきます。
パック・ミズタニ株式会社
https://www.p-mizutani.com/
パック・ミズタニ株式会社は大阪市西区に本社を持つ会社。 1909年創業という長い歴史を持ち、一般段ボールをはじめ、2層・3層強化段ボールを使用した大型梱包ケースなどを手がけるパッケージング事業とエンドユーザーと深く連携した包装・梱包・組立・配送を主とする物流企画事業をメインに展開。 3つの事業所と8つのロジセンターを持ち、パッケージ提案からワンストップ型の物流サービスまでを展開する老舗の会社である。
導入ソリューション
強化段ボール対応モデル
Intelligent Box IB-3000HD
詳しくはこちら 段ボールケース製造におけるカット・罫線加工を1パスで行うことができるカートンボックスマシン。タッチパネルから入力するだけで、CADによる作図を行うことなく段ボールケースを作成できる。 最大15mm厚の強化段ボール加工が行える。通せるシート横幅は最大3mで、強化段ボールを使った重量包装パッケージを作製するのに最適なソリューションである。