省力化・品質・作業効率の均一化を実現
ブランキングマシン MBM

株式会社シルバー印刷


お話を伺った
製造部部長 兼 工場長 松井氏(左)
製造部 紙器・加工課課長 南茂氏(右)


株式会社シルバー印刷は、富山県富山市にある化粧品・医薬品・健康食品・工業製品など、幅広い分野のパッケージ印刷を手掛ける企業。
マルチブランキングマシン MBM はパッケージ、カード、台紙、ラベルなどを落丁する小ロット生産型のソリューション。ピンを挿すだけで固定できる押出ピン方式と、ネジの調整で簡単にサイズ変更が可能な上部押さえフレームを採用し、多種多様なブランクス形状にも型枠を別途作成する必要無く処理できる。 そのMBMのモデルの中で、ワーク部分が180°回転し同型入れ子のブランキングが可能なローテーションヘッドタイプを導入。
導入の経緯と効果について、製造部部長 兼 工場長の松井氏、製造部 紙器・加工課課長の南茂氏にお話を伺った。

社員を本来やるべき仕事へ
生産性向上と作業負担の軽減

株式会社シルバー印刷のMBMでブランキングしている様子

MBMを導入検討することになったきっかけは?

松井氏 「10年ほど前に他社製のブランキングマシンを導入して現在も使用していますが、細かい形状やドブが狭いものについては対応できず、結局人の手でムシり作業をしているという現状がありました。 特に小ロット品はテンプレートなどの副資材が必要なこともあり、“機械にかけるより手でやった方が早い”という判断になり、手作業が常態化していました。」

小ロット・多品種を主軸とする同社では、形状が複雑な案件や、面付けの溝幅が狭い製品が多く、従来機で処理できない割合が全体の半分以上を占めていたという。

松井氏 「細かいものや難しい形状は、何人もが何日もかけて作業することもありました。 人力となると案件によっては作業時間や仕上がり品質に差が出やすく、繁忙期には後工程が滞ることも問題で、それを解消することが最大の課題でした。 そうした中で、作業者の負担軽減、作業時間の短縮、品質の安定に加え、これまで対応が難しかった形状にも対応できる体制構築を目的として新たなブランキングマシンの導入検討を進めました。」

株式会社シルバー印刷に導入されたMBM 導入されたMBM RH-410は最小の動作で作業可能で、社員の疲労軽減にも貢献している
MBMで作業している様子 これまで複数人で当たっていた作業もMBM導入後は一人で行えるようになった

 

MBM導入の決め手は?

松井氏 「MBMの存在自体は数年ほど前から知っていて紹介は受けていましたが、本格的に導入を検討しはじめたのは、 2024年のDrupaでNSKさんがMBMの新モデルとしてRH-410を展示 デモしているのを弊社の社長と見たのがきっかけです。 溝幅が狭い入れ子形状の製品が想像以上に簡単に抜けるのを見て、今まで人手でやっていた苦労は何だったんだ?というのが正直な感想でした。」

南茂氏 「その後、ちょうどいいタイミングで 富山の高岡市でNSKさんのプライベートショーが開催 され、 そこにMBMも出るという話を聞き、今度は現場の担当者も含めて実機見学・技術的な質疑応答をさせてもらい、最終的な導入を決定しました。」

導入機種にMBMを選択した要因は?

松井氏 「機械選定にあたり、現在使用しているメーカー様にも相談を行いましたが、10年前の機械から機能的なアップデートがほとんど無く、 正直なところ弊社が求めているものに合うスペックの機械は限られており、ほぼNSKさんのMBMしかないといった状態でした。」

・細かい形状への対応力
・小ロット時の段取り性
・機械化できる範囲の広さ

といった現場ニーズに合致していた事が決定要因であった。

実際の使用感はどうか?

松井氏 「“とにかく操作を覚えるのが簡単”という声が、特定の担当者だけでなく、複数の人から上がっています。 従来の機械では、習熟に数日かかるケースも多かったのですが、MBMは短時間の説明と簡単な操作で扱えるようになっています。 初めて機械を触る人でも、短期間で使いこなせるのは大きなメリットで、加えて作業時の疲労感がかなり軽減された点も評価されています。」

南茂氏 「作業時間・人員面でも効果は出ています。 例えば、以前であれば21面付け、10,000枚通しクラスの仕事の場合、溝幅の問題でブランキングマシンが使えない状態だったため、複数人が3日間かけて手作業で行っていました。 それをMBMであれば一人の作業員で1日で終えられるようになりました。 均一な力でブランキングするので紙粉も軽減し、ピン跡や傷のチェックなども都度行えるので、品質面での向上も図れていると思います。」

MBMでは紙粉が軽減
紙粉の軽減により、クリーンな設置環境の維持にも貢献

導入によって得られた最大のメリットは?

松井氏 「一番は“人から機械へ置き換わった”ことにより、生産性向上と作業負担軽減を両立できたという点です。 機械化によって、少人数・短時間で安定した作業品質を維持できるようになり、工程のボトルネックも解消され・生産計画も立てやすくなりました。 機械都合で面付け効率に対して妥協していた部分もありましたので、これからは面付けの効率も上がり、生産コストの低減にも繋がっていくことを期待しています。」

南茂氏 「段取り時間については、形状によって差はあるものの、平均して30分程度。 弊社では3000ショット以下をMBMで行うという基本区分けをしており、約1時間で1案件を終えられるので、1日で5案件程度をMBMでこなせています。 今後はこの段取り時間を15~20分程度に短縮し、小ロットにもより活用できるようにしていきたいです。」

製品の裏面チェック
製品のピックアップ時に裏面の状態チェックを都度行える

 

今後のビジネス展望について

松井氏 「MBMは省力化というより、“社員を本来やるべき仕事に集中させる”ための設備だと思っています。」
これまで複数人必要だった工程を1人で回し、余裕の出た人員を品質管理やより付加価値の高い工程へ振り分けることで、全体の生産力と品質向上を目指していく考えだ。

南茂氏 「MBMを活用しながら、省力化によって生まれた余力を品質向上や提案力強化・社員教育に振り向け、受注拡大やお客様の要求にさらに応えられる体制を作っていきたいと思います。」

 

株式会社シルバー印刷で製造するパッケージ 化粧品・医薬品をはじめとした高品質を求められるパッケージを一貫体制で製造する
株式会社シルバー印刷で稼働しているCAD/CAMシステム NSKからはCAD/CAMシステムも早期から導入しており、古いものであれば20年以上前のものが現役で稼働中

 


株式会社シルバー印刷

企業HP
https://www.silver-p.co.jp/

株式会社シルバー印刷は富山県富山市にある幅広い分野のパッケージ印刷を手掛ける企業。 小ロット多品種対応を強みとし、品質を最重視したものづくりを行う。 ラベル・添付文書・各種化粧箱など多岐に渡る製品を一貫内製で対応し、印刷から表面加工・抜き加工までを自社内で完結させている。 特に医薬品・化粧品・健康食品・工業製品・スポーツ用品など、高品質を求められる分野の製品を中心に、企画・デザインから一貫して提案・供給を行う、高い技術力を持つ会社である。

株式会社シルバー印刷のWebsite



導入ソリューション

型製造不要で多様形状のムシりに対応
MBM(Multi Blanking Machine) RH-410

mbm

詳しくはこちら パッケージなどを落丁する小ロット生産型ブランキングマシン。 ピンを挿すだけで固定できる押出ピン方式と、ネジの調整でサイズ変更が可能な上部押さえフレームを採用し、多種多様なブランクス形状にも型枠を別途作成せずに対応。

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