「脱・職人化」と環境配慮型資材Re-boardで実現する
次世代の展示・装飾ビジネス

東京企画装飾株式会社(テプロス)


お話を伺った
取締役 埼玉スタジオ 製作部部長の大矢一雄氏


イベントや祭りなどをトータルプロデュースする東京企画装飾株式会社(テプロス)。 半世紀以上にわたり業界を牽引してきた同社は2025年2月、埼玉スタジオに 大判インクジェットプリンター Durst P5 350 デジタルカットマシン Kongsberg C Edge を導入した。その背景には、SDGsへの対応という時代の要請と、属人的な「職人技」に依存してきた生産体制からの脱却という、二つの切実な課題があった。 その導入背景と導入効果を、取締役 埼玉スタジオ製作部部長の大矢一雄氏にお伺いした。

Durst P5とKongsberg C Edgeによる
圧倒的な生産性とデジタルワークフローを実現

テプロスの展示会ブース

導入の背景について
SDGsの波と「職人の世界」という壁

東京企画装飾は、イベント会場のサイン製作や装飾だけでなく、テントの設営、模擬店やテーブル・椅子の提供、さらには地方自治体の祭りのやぐら組みまで、イベントに関わるあらゆるニーズに応えてきた。 その事業の幅広さが同社の最大の強みだ。 そんな同社が近年、強く意識するようになったのが環境への配慮だ。 イベント装飾の世界では、使い終わった資材が廃棄されることが多く、資源の無駄が生じやすい。 同社はかねてよりSDGsの観点から、耐久性・再利用性に優れた Re-board(リボード) と呼ばれる紙資材に注目していた。

大矢氏 昨今のSDGsの流れもあって、環境に配慮した資材へのニーズが非常に高まってきました。 Re-boardのような資材を自社で高精度に加工できる体制を整えたいというのが、導入を考えた一番の出発点でしたね。

一方で、もう一つの深刻な課題も抱えていた。それが「属人化」の問題だ。 複雑な形状のカット加工が必要な場面では、これまで「糸ノコ盤」を使った手作業に頼っていた。 しかしこの技術は、一人前になるまでに何年もの修行を要する「職人の世界」。 特定の熟練者がいなければ仕事が回らないという、経営上のリスクを常に孕んでいた。
転機は、2023年に開催された「JAPAN SHOP」でのことだった。 日本製図器工業のブースで、大矢氏はRe-boardを活用した展示を目の当たりにする。

大矢氏 あの展示を見て「これだ」と思いました。求めていたものがそこにある、という感覚でしたね。

東京企画装飾の埼玉スタジオ新棟に導入されたDurst P5 350
埼玉スタジオ新棟に導入されたDurst P5 350
東京企画装飾の埼玉スタジオ新棟に導入されたKongsberg C Edge
埼玉スタジオ新棟に導入されたKongsberg C Edge

 

導入効果について①
「脱・職人化」でスキルを標準化

Kongsberg C Edgeの導入がもたらした最大の変化のひとつが、「脱・職人化」だ。 オペレーターが操作を習得しさえすれば、入社間もないスタッフでもベテランと同等の精度でカット加工ができる。 これまで属人的な技術に縛られていた生産体制が、根本から変わった。

大矢氏 Kongsbergなら、オペレーターが操作を覚えれば、入社間もない人間でもベテランと同じ、あるいはそれ以上の精度でカットができる。 この「脱・職人化」というか、スキルの標準化ができる点は経営的に見ても非常に大きなメリットでした。 また、導入後の立ち上がりの速さも印象的でした。 機械納品から現場での運用定着までわずか1ヶ月。 NSKさんのサポートと機械の直感的な操作性が、スムーズな立ち上げを可能にしたと感じています。

導入したKongsberg C EdgeでRe-boardをカット
Kongsberg C EdgeでRe-boardをカットしている様子

 

導入効果について②
圧倒的な生産性と「デジタルワークフロー」の確立

Durst P5 350の印刷スピードは、最高約325m²/hという圧倒的な生産性を誇る。 これは同社が従来使用していた国内メーカーの既存機の10倍以上に相当するという。

大矢氏 Durstの印刷スピードは、正直「桁外れ」です。 これまで使っていた機械と比べても、スピードも画質も次元が違います。 以前は「印刷して、板に貼って、手で切る」という工程でしたが、今は「Durstで直接印刷して、Kongsbergでカット」というデジタルワークフローになりました。

さらに、一部外注に出していたチャンネル文字加工も自社での対応が広がり、納期の大幅な短縮とコスト削減を実現した。 これまでは帰宅前にターポリンをセットして夜間に印刷が行われ、翌日確認を行う流れだったものが、今では日中に印刷が完了するようになったという。

大矢氏 展示会用の社名板を何百枚と作るような仕事も、今ではあっという間に終わります。

新しく導入したDurst P5 350でRe-boardに印刷
Durst P5 350でRe-boardに印刷している様子

 

新たな事業展開 Re-boardで「提案型ビジネス」へ

今回の機材導入は、生産効率の改善にとどまらない。 Re-boardを活用した新たな事業領域への参入という、攻めの側面も持つ。 Re-boardは紙100%の環境配慮型資材でありながら、展示ブースや什器、壁面装飾など幅広い用途に対応できる。

大矢氏 ただの「物売り」ではなく、環境配慮という付加価値を付けた「提案型のビジネス」ができるようになった。 この機材は、弊社のこれからの成長に欠かせない武器になると確信しています。

 

Re-boardで広がる提案の幅

同社はすでに複数の展示会でRe-boardで製作したディスプレイを出展し、その可能性を実証してみせた。 東京企画装飾株式会社のこれからの展開が楽しみである。

東京企画装飾株式会社の展示会ブース、りんごの木
東京企画装飾株式会社の展示会ブース、体験可能なディスプレイ
SCビジネスフェア2025の東京企画装飾株式会社のブース。 ブースのほとんどをRe-boardで製作した。 ブースのメインとなるリンゴの木には、ヘタが磁石になったリンゴを実際に貼り付けられるようになっている。

 


東京企画装飾株式会社(テプロス)

企業HP
https://www.tepros.co.jp/

東京企画装飾株式会社(テプロス)は、イベントや展示会、商業施設の空間演出における企画・デザインから、自社工場での製作、現場施工、運営までをトータルに手掛ける。 長年培った木工造作やサイン製作の技術に加え、最新のデジタル技術や環境配慮型紙資材「Re-board」を積極的に導入。 高品質かつ安全な施工体制で、お客様の多様なニーズを具現化する。

東京企画装飾株式会社のHP



導入ソリューション

環境配慮型で高い強度を持つ紙資材
Re-board

reboard

詳しくはこちら Re-boardは100%紙素材でできた環境に配慮したECO資材。 軽量でありながら高い強度を持ち、什器や展示ブースなど幅広い用途に対応。

あらゆる資材を高品質に高速印刷
Durst P5 350

durst p5-350

詳しくはこちら Durst P5 350は、LED UV搭載、幅広い用途で使用できる3.5m幅の産業用大判プリンター。 3.5mの印刷幅を活かしたメディアの同時挿入・連続印刷により最高の生産性を発揮し、ロール・ボード・段ボール・建材系重量メディアなど、あらゆる資材を高品質に高速生産するハイブリッドタイプのインクジェットプリンタ。

超高速デジタルコンバーティングマシン
Kongsberg C Edge

kongsbergC Edge

詳しくはこちら Kongsbergシリーズは多種多様な資材加工に対応する様々な業界・規模の会社/工場に導入可能なマルチカッティングマシン。 アーム可動部にカーボンを使い軽量化・加工速度を追求したハイグレードモデルであるCシリーズの加工速度に制限をかけたエントリーモデル。 ビジネスの成長に合わせた追加投資を行い、アップグレードが可能。

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