FESPA 2009

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FESPA 2009

2009年5月オランダ・アムステルダムで行われた、大型フォーマットデジタルイメージング業界最大の展示会「FESPA」視察ツアーを開催いたしました。

出展していた各企業とも、更なるワイドフオーマットへの対応と共に"高速化"をキーとしてソリューション展開をし、業界全体が実質的な「生産」を意識した新商品を発表していました。

特にPOD(オンデマンド印刷)市場の発展と淘汰は目覚しいものがありました。現在日本市場は欧米にくらべPOD市場が遅れていると言われていますが、これは生産性の懸念により導入を見送っていた企業が多かったためです。しかし、新しく発表されたラインアップは日本での生産レベルに到達してきており、今後導入に踏み切る企業が増えていくことでしょう。

また、PODメーカーの興亡もわかれてきています。これは2004年頃、世界の様々な展示会に出展していた多くのCTP企業が現在は淘汰され、厳選した企業が生き残っている現象と類似しております。2007年に多くのPOD会社が進出したこの業界も、4年の歳月を待たず既に企業の淘汰がはじまっている様子でした。

デジタルPOD+付加価値をどのように提供できるのか。今後、印刷に+αをしたソリューションや製品が強く求められていくことでしょう。

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POD[オンデマンド印刷]ソリューション


インクジェット業界は、印刷自体の速度が向上してもメディアのセット時間やフィニッシングカットの速度が上がらず、生産向きとは言えない状態にありました。

しかし今回の展示会でDurst[ダースト]社が発表した新機種は実質的な生産性を追求し、自動でのメディアセットを可能とし高速での自動生産を可能にしています。

発表された3つの新機種は新ヘッド搭載で更に高速化したのとともに、連続給排紙オプションが開発され完全自動生産を実現ています。(動画参照)

600m2/h(※1)を誇るRho1000、従来の2倍の印刷速度を実現したRho800HS(216m2/h)(※1)、ロールtoロールの大判機Rho500Rは、会場でも注目を集めていました。

※1:コンティニュアスボードプリンティングオプション搭載時

UVインクジェットDurst社 ブース

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カッティングソリューション

ESKO artwork社ブースでは、超高速カッティングマシンKongsberg i-XPが稼動。レジスタカメラ(トンボ読取りカメラ)と自動給排紙機能を取り付けた完全無人生産機を展示し、様々な資材でデモンストレーションを行なっていました。

FOTOBA社ブースでは、高速フィニッシングマシンFOTOBA[フォトバ]の新機種となる5Mのマシンを展示。FOTOBAは大判印刷さを扱う様々な企業のブースで採用され、自動印刷→自動カッティングの高速生産体制を実演していました。

*Kongsberg社 ブース

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高速フィニッシングカッターマシン FOTOBA社 ブース
<5Mの新機種を発表>

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